病院の言いなりになるな 差額ベット代は交渉の余地あり がん克服日記3

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長引く入院に焦りと不安

検査入院してから3日が経った。それまで行った検査はたったの3つ。
しかも採血や心電図、レントゲンといった健康診断で1時間くらいで終わりそうなものしかやっていない。

なおかつ空いたら移動と言われていた差額ベット代のかからない部屋への移動はできておらず、毎日「空いたら移動したいのですが…」とお願いするもののそのままの状態。

1日差額ベット代8000円と食事代を合わせると1日1万円が自己負担額となる。
10日入院したら10万だ。個室ならまだ理解できるが、無料の部屋との違いは部屋の中にトイレ・シャワーがついていること、ベットの感覚が少し広いということくらいで、無料の部屋とさほど変わりない。

そして何よりも2.3日で終わるはずの検査が長引いてしまっていることがおかしい。早く夫を退院させてくれ。病院のご飯も美味しくないし、ずっと寝てては運動不足で筋力が低下してしまうし、メンタルも心配だ。

病院への不信感がかなり募ってしまい、夫も不安になってしまったので、主治医を呼んでもらい検査内容とスケジュールについて説明してもらうことに。

「この3日間、入院しなくても通院でできる検査ばかりで全然進んでないように見えるのですがどうしてですか?このあとの検査スケジュールはどうなっていますか?」と。

先生は言葉を濁しながら「確かに検査についてはそうですね…。検査は各部署の専門家にお願いしたりするので、そちらの都合もありまして…。入院4日目から5日目には大腸の検査をしますので」ということだった。

退院できるのはおよそ一週間後を予定とのこと。
最初の先生は「2.3日で検査結果もわかるでしょう」って言ってたじゃないか。
コロナの影響でスタッフの数も限られてるのかもしれないし、病院側を責めることもできないが、なんだか腑に落ちない状態でもやもやが残った。

こんなことなら、私まで仕事を休むんじゃなかったかな、と少し悔んだりもしたが
たくさん時間があるおかげで、ガンに対してたくさんの情報を得ることが出来たし、毎日夫にも会いに行けるし、遠隔レイキヒーリングも行えるから、休んで良かったよな、と自分に言い聞かせることにした。

差額ベット代を支払う義務はない

入院費、治療費、サプリ、自然療法、手術代…
結構なお金が必要となる。

保険適用されるものに関しては高額医療制度を使えば1か月8万くらいで済むのだが、今回のように差額ベット代や食費に関しては完全に自己負担となる。

補足)高額医療制度を事前に申請しておくことで、1か月8万強の支払いで済むと思っていたのだが、入院費と外来費用はまた別のようだ。
外来費もまた別に費用がかかる(3割)とのこと。
支払いを終えた4か月以降に、健康組合に申請をすれば一定額は返金されるらしい。

また、東洋医学は保険適用外のことが多く、結構な費用がかかってしまう。

可能な限り、必要ない出費は避けたいと考え、差額ベット代について調べてみたところ、厚生労働省のホームページに「患者本人が希望せず病院の都合でベット代を請求された場合は、患者は合意書にサインをしていなければ支払う義務は発生しない」というようなことが書かれている。

そこで差額ベット代について入院窓口で相談をすることに。
「最初の説明と異なる入院日数であること」「金銭的に支払うのが苦しい」「厚生労働省のホームページに差額ベット代の請求について書かれている」
ことを伝えると、「無料の部屋が空いたら移動したい、とご本人様からも病棟へ伝えてください」と毎回決まり文句のような返答。

いや、毎日伝えてるって…
「本当に無料の部屋は空いてないんでしょうか?」と突っ込んだ質問をすると病棟に確認しますので…とのことでしばらく待っていると驚くべき返答が。

「今日までのベット代はお支払い頂きますが、明日以降は無料のお部屋が空いていたら移動してもらい、空かなかった場合はそのままで代金はお支払い頂かない形にしますので」

追記)後日、無料の部屋に移動することになったのだが、今までの部屋より若干狭くなってトイレとシャワーが部屋についていないくらいで、他は快適に過ごすことができたようだ。
人気の病院だと無料の部屋は満室なことが多いかもしれないが、長引く入院の時には「無料の部屋が空いたら移りたい」という伝え続けるのが良いと思う。

ひとまず助かった。3日分は良い勉強代というか、無料の部屋よりかは快適に過ごせたので良かったと思うことにしよう。

結局のところ差額ベット代の請求は患者の合意が得られないと請求できないようだ。入院の最初の説明で必ず案内されると思うので「無料の部屋がどうしても希望です」と強く言うのが良いかもしれない。
それでも空いてない場合は、と有料の部屋を案内された場合は自分が納得できるまで話し合った方が良いと思う。

ご飯も出るし家で過ごすより快適だから入院したいという人を除いては、入院日数が明確でない場合は、検査の内容、入院中のスケジュールをあらかじめ聞いておいて把握しておいた方がいい。
なんでもかんでも病院にお任せ、となると後々に本当に大丈夫なんだろうか、という不安が必ず訪れるので。

今回は、私が先生や看護師さんに質問したら、皆さん嫌な顔一つせずに説明してくれたので、入院期間が長引いたことは腑に落ちないが、検査や治療、手術においては信頼しても良いかな、と思った。

また、頭の固そうな先生は少なく、人間味のある先生が多かった点もホッとした。

私が常に病院に対して、疑心暗鬼なもので質問ばかりするので病院側は面倒くさい奥様だな、と思っているかもしれないが、患者側は自分の状況を知る権利があるので不安になって辛い思いをするよりかは、質問をして不安を解消していくと良いと思う。

今はお金の心配よりも治療や今後についての身体のことに集中して考えていきたいが、私も仕事を辞めてしまった以上は、削れるところは削って、補助金など申請できるものは申請していかないと、治療費が払えなくなってしまったら意味がない。

貯金が尽きてしまうのでは?という不安もあるが、その時は私が働けば良い。
今は夫のそばに居て、全面サポートするのが私の務めだと思っている。

 

退院 主治医から人工肛門になることを告げられる 最善の治療方法とは がん克服日記4
検査がひと通り終わり、退院の前に主治医から検査結果を伝えられる。ステージ3。それもステージ4に極めて近いという。手術は肛門まで大きく切除する必要がある。放射線治療、抗がん剤、すぐに手術、選択するのは患者本人だ。

 

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